卵巣がんを知る

治療法について

卵巣がんの化学療法

卵巣がんと呼ばれるがんのうち、8割を占めているのが上皮性卵巣がんですが、この種のがんの標準治療は、TC療法と呼ばれています。この療法は、タキソールと、パラプラチンといった2種類の抗がん剤を併用、3週間ごとに投与するものです。

このTC療法によって、7割もの患者の腫瘍が半分になった状態が1ヶ月以上継続したとの報告がなされています。このように、複数の抗がん剤を併用して治療をすることにより、効果が高くなることが期待できますし、安全性も高くなります。

TC療法に関する研究成果によっては、更に効果が高まる可能性もあるのです。TC療法は、卵巣の上皮性がんに対しての効果は高いのですが、明細胞腺がんや、粘液性腺がんに対しての効果は低いとされています。現在における進行卵巣がんにおける標準的な治療法としては、タキソールとパラプラチンを一定周期ごとに投与する形がいいとされています。

しかし、日本において、パラプラチンは3週間ごとに投与して、タキソールの量を減らすとともに、毎週投与するといった形のほうが、がんが悪化しないでいる期間が1年近く伸びたという結果が報告されています。このように、効果がより高い療法が模索されることによって、日々標準療法は進化しているのです。

そして、標準療法は変化していく可能性もあるわけです。いろいろな方法が試されていることもあり、今後は卵巣がんに対してより有効な方法が出てくることになるでしょう。がんの心配がある人は、期待したいところですね。